新時代のマーケティング戦略
■SEM(Search Engine Marketing : 検索エンジンマーケティング)とは?
パソコン等の低価格化、インターネット環境の高速化&低価格化により、今やインターネットは家庭でも企業でも必要不可欠な道具として飛躍的に増殖しています。今や、そのインターネット上に氾濫する膨大な量のホームページに掲載された情報の中から、必要な情報が掲載されたホームページを見つけ出すには、検索エンジンは必須となります。
通常、必要な情報を掲載するウェブサイトへたどり着くためには、そのテーマにマッチしたキーワードを入力して検索しますが、最近では、ブックマーク代わりに、ウェブサイトのタイトル(企業名・サービス名)等を、直接入力して検索し、上位の検索結果からウェブサイトにアクセスする、“ナビゲーション・クエリ”という利用方法も増えてきています。この方法は、そのホームページの長いURLを記憶して、直接入力するより、格段に簡単です。
この事から、“検索”は、インターネットを利用する上で、起点となる行為であり、且つ、ユーザーが必要とする情報を掲載したホームページに、意図的にアクセスする為の手段である事から、マーケティングをする上で大変重要となってきており、“検索 = 購入に至る重要なプロセス”として、インターネット・マーケティングを実践する上で、“検索エンジンマーケティング = SEM”が、益々、必要不可欠となってきています。“検索エンジンマーケティング = SEM”とは、情報を探しているユーザーに、あなたのウェブサイトの情報を適切に提供するための、マーケティング技術と言えます。
一般的には、検索エンジンで、ホームページの検索時に、“出来るだけ認知され易い場所=検索結果の上位”に表示される事を目的として実施されますが、その結果、あなたのウェブサイトへ効果的に誘導し、ビジネスにつなげていく事が可能となります。
SEO & Listing : SEMにおける2つの方法
“SEM(Search Engine Marketing : 検索エンジンマーケティング)”には、大きく分けて2つの方法があります。
1.SEO(Search Engine Optimization):検索エンジン最適化
ある特定の検索エンジンを対象として、検索結果で、より上位に現れるようにウェブページを書き換える技術。
SEO(検索エンジン最適化)を不適切に行うと、検索エンジンの表示順位を意図的に変更され、結果として利用者の利便性を損なう事になるため、注意が必要です。
2.リスティング広告
Yahoo!=オーバーチュア、Google=アドワーズに代表される、検索に連動し表示されるテキスト広告をリスティング広告と呼ぶ。
検索エンジンで、特定のキーワードでホームページが検索された時、広告掲載するように指定されたインターネット広告の一種。一般的には、“1クリック=○円”というクリック課金のテキスト広告であり、1つのキーワードや、その組み合わせに設定したクリック単価の高い順に優先的に上位表示されます。その為、人気のあるキーワードは必然的に高単価となる傾向にあります。(クリック率や広告品質を加味して表示順位を決定するリスティング広告もあります)
また、検索だけでなく、検索エンジンのテキスト分析機能を応用し、ウェブページの内容にマッチさせて表示する“コンテンツマッチ広告”としても幅広く利用されています。
検索エンジン最適化 vs リスティング広告
上記の“SEO”と“リスティング広告”の2つの方法は、“SEM”において、“SEO”と“リスティング広告”双方とも効果を発揮するものでありますが、一般的に“SEM”では、“リスティング広告”が重用されています。その理由として、“SEO”は、検索エンジンの構造上、“SEO”を実施した効果が出るまでに、ある程度時間がかかってしまいますが、“リスティング広告”は、キーワードと予算が決まって、申請を実施すれば、即時に掲載可能となる事が上げられます。
また、キーワード検索の際には、様々な表記が存在する場合があり、あなたのホームページが、「藍染め」を取り扱っていたとして、「あい I 藍 アイ」をキーワードとした場合、「アイ」では、あなたのホームページは検索結果上位に表示されますが、「藍」では下位に表示されるというジレンマが生じる場合があります。
ここで「藍」にも、“SEO”を実施すると、「アイ」で折角上位表示されている、あなたのホームページの検索順位が下位に下降してしまう可能性があり、これが“SEO”の現状なのです。検索エンジンは、ユーザーにとって、より重要と思われるウェブサイトから最適な順位で検索結果を表示するため、様々な言語解析技術を駆使し、日々改善されていますが、この改善が“SEO”にとって、脅威ともなるのです。
つまり、検索技術改善の結果、「アイ」は「藍染め」よりも「愛情」を優先して表示するかもしれず、この場合、折角の“SEO”が無意味となる場合があります。この危険性を回避できるのが、“リスティング広告”であり、「あい I 藍 アイ 愛」全てのキーワードに関して対応できますこれを拡大して、キーワードの入力間違いにも対応させる事も可能です。入力間違いなどが推測されるキーワードに対して、“リスティング広告”を申請しておき、検索結果へのあなたのホームページの出現機会を増加させる訳です。
そして、こういった対応もまた、“SEO”には無理なのです。また、同じ「藍染め」でも「藍染めの技術を研究するウェブサイト」と「藍染めを販売するウェブサイト」を比べ、「研究するウェブサイト」を重要と見なし、上位に表示される場合があります。“SEO”では、こういった同業他社以外のコンテンツとも競合しなければならないのです。
しかし、“リスティング広告”の場合であれば、このキーワードで「藍染めを購入したい」状況であれば、目的と無関係な「研究ウェブサイト」は無視し、むしろ広告スペースに着目する可能性が高いので、有利となります。その上、検索エンジンは、その性能を向上するために、日々システムを更新しており、競合する同業他社も当然“SEO”を実施するため、検索結果上位を維持し続ける事が出来るとは限りません。
“SEO”と“リスティング広告”を相対的に比較してみると、“SEO”より“リスティング広告”の方が有効かと思われますが、実際には、インターネットユーザーの中には、「広告サイトのクリック」を毛嫌いするユーザーも多数存在しますので、検索エンジンを利用した際、広告スペース自体を無視し、検索結果の表示だけを重視する場面も多く見られます。
この事から、“SEM”を実践する上では、“SEO”と“リスティング広告”は、どちらかを優先するのではなく、お互いをカバーし合うように、“SEO”と“リスティング広告”を組み合わせて実施する事が有効となるでしょう。
■SEOとリスティング広告の比較
“SEM”を実践する上で、“SEO”と“リスティング広告”を比較すると、以下のような結果となります。
SEOとリスティング広告の比較-SEO
2.キーワード数
3.競合
4.表示順の決定要素
5.インターネット利用者からの信頼性
:不自然になったり、スパム扱いされなければ、複数可(但し、入力間違いには対応不可)
:全ての情報発信サイト
:ある種の法則はあるが複雑、検索システム更新等により変化
:非常に高い
SEOとリスティング広告の比較-リスティング広告
2.キーワード数
3.競合
4.表示順の決定要素
5.インターネット利用者からの信頼性
:制限なし(組み合わせによる効果大、入力間違い等にも対応可)
:クリック単価及び広告の品質
:高いが、広告スペースを無視するユーザも多い
:非常に高い
SEMにおける検索ワードの選び方
“SEM”を実践する上で必要不可欠な要素は、「誰に対して何を提供するか?」= “ターゲティング&訴求内容”です。
この、“ターゲティング”は、検索キーワードを抽出する事で可能となります。あなたのウェブサイトのターゲットとなるユーザーが利用すると思われる検索キーワードが何かを検討し、検索エンジン経由で、あなたのウェブサイトへの誘導を図ります。
また、“訴求内容”は、“リスティング広告”の原稿や、あなたのウェブサイト上の(“内容重視のSEO”で魅力的に仕上げた)掲載情報により表現します。- あなたのホームページで取り扱う商品、サービス等の強み、特長、魅力(価格、品質、品揃え等)を表わすキーワードを抽出します。
- ここで抽出されたキーワードに、あなたのホームページで取り扱う商品、サービス等の所属するカテゴリーを組み合わせます。
あなたのホームページで取り扱う商品、サービス等の所属するカテゴリーをキーワードにする事は、多くの競合がそれぞれ、“SEM”を実践しており、“SEO”での上位進出は至難の業であり、“リスティング広告”でのクリック単価は、高額となると予測されます
ここで、このカテゴリーに、あなたのホームページで取り扱う商品、サービス等の強み、特長、魅力等を表わすキーワードを組み合わせる事で、競争のそれ程激しくない、キーワードを作成する事が可能となり、費用対効果を最適化する事ができます。
「美脚になりたい」
:検索するユーザーの心理を表わすワードを組み合わせる事でも、効果が上がります。
■チラシ、広告等でのウェブサイト誘導とモバイル対応の“SEM”テクニック
以下の方法は、“SEM”を実践する上で、“SEO”や“リスティング広告”を、より際立たせるための補助媒体として活用されるべきものです。
チラシ、広告等であなたのウェブサイトへ誘導する
“SEM”を実践して、「○○で検索」等のコピーで、検索エンジン経由で、あなたのウェブサイトへのアクセスを促すチラシ、広告等が増加しています。
この“SEM”テクニック場合、既に検索結果上位表示を実現している“SEO”済みのウェブサイトでは有効ですが、これから上位表示を目指す様なウェブサイトの場合は、“リスティング広告”を利用して実現する事が現実的でしょう。また、この場合、検索キーワードは「独自性、覚え易い、打ち易い」を重視して設定すべきでです。
“リスティング広告”を利用する場合は、前述の検索キーワードに合わせて「誤入力」を推測したキーワードも設定する事で、あなたのウェブサイトへの取り込み枠を広げる事も可能となります。
モバイル対応
1家庭1台程度のパソコンに比べ、1人1台の携帯電話は、今後の“SEM(検索エンジンマーケティング)”にとって、無視できない存在となります。一般消費者向けビジネスを展開する企業にとって、モバイルサイト構築は必要不可欠となってきています。
携帯各社の競争の賜物として、携帯電話端末の進化により、表示画面が大きくなり、通信速度も格段に高速化し、パケット料金の定額制により、携帯電話でのインターネット利用時間が拡大し、携帯電話の利用方法までも変化してきました。
既に、テレビ媒体との連動は、盛んに行われていますが、テレビとの双方向コミュニケーションの端末としても、今後期待できるのではないでしょうか。 パソコンを利用したインターネットは接続までに、ハード・回線・専門知識を含め、乗り越えるハードルが多数ありますが、携帯電話を利用したインターネットは、携帯電話を購入した時点で使用可能となります。パソコンの低価格化、インターネット環境の高速化・低価格化で、加速したインターネットは、携帯電話によりさらに加速度的に発展する可能性が見えてきました。
“モバイルSEO”は、基本的には、通常の“SEO”と同様の対応となりますが、検索エンジン側のテクノロジーが発展途上のため、まだまだ、日々の研究と模索が必要となるでしょう。“モバイル・リスティング広告”は、携帯電話の画面に制限があり、広告スペースの少なさ、テキスト広告の文字数制限の厳しさ等の制約がありますが、反面、ほぼ確実に目に触れるという利点があります。
上から下へスクロールする携帯サイト構成で、“リスティング広告”用のスペースが上部にあるため、その下の検索結果を見るためには、必ず目に触れるのです。(スクロール自体もそれ程早くない)これにより、クリック率も一般的に高くなる傾向にあります。最近のインターネットユーザーは、商品を購入する際に、複数のサイトを比較して、購入を決定する場合は、PCサイトでジックリと検討する傾向にあります。これとは逆に、身近な実店舗で必要なものを購入する際に、その店舗を検索するような、急ぎのニーズに対応する場合に、モバイルサイトが利用される傾向にあります。
これを踏まえて、モバイルサイトのクーポンで、実店舗への誘引を図る企業も増えてきています。また、PCサイトとは違い、携帯電話の特性を活かし、“QRコード”と呼ばれる、バーコードを利用して、直接、自社のモバイルサイトへ誘導する方法も盛んに行われています。
“モバイルSEO”や“モバイル・リスティング広告”が検索エンジン経由のホームページへの誘導方法ならば、“QRコード”はチラシ、広告、テレビ、PCサイト等の全ての媒体経由のホームページへの誘導方法とも言えるでしょう。
モバイルサイトでの“SEM”は、このファクターも踏まえて、今後、実践していく必要があるでしょう。

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